昨夏、約20万5千人もの登山者が訪れた富士山では、特定の時期・登山道での著しい混雑や軽装登山、ルール・マナー違反など、オーバーツーリズムによる様々な課題が生じました。
これを受け、環境省や関係機関から構成される「富士山における適正利用推進協議会」は、2024年3月にまとめた「富士登山オーバーツーリズム対策パッケージ」をもとに、2026年シーズンの新たな対策を決定しました。
本記事では、観光事業者や旅行者の皆様に向けて、2026年の富士登山の新たなルールと、安全な登山を推進するための周知協力のポイントをまとめました。
2026年シーズンの主なオーバーツーリズム対策(新ルール)
登山者の安全確保と適正利用の推進を目的として、昨年に引き続き以下の各種対策が実施されます。
- 入山料の徴収: 4ルート全てにおいて入山料4,000円が徴収されます。
- 入山時間の制限: 14時から翌3時までの入山制限が設けられます。
- 人数制限(吉田ルート): 山梨県側の吉田ルートでは、1日4,000人の人数制限が実施されます。
- 事前学習の義務化(静岡県側): 静岡県側の3ルート(須走、御殿場、富士宮)において、ルール・マナーの事前学習の修了が義務化されます。
【重要】須走ルートの開山日が変更に
スケジュールの大きな変更点として、これまで例年7月10日を開山日としていた須走ルートが、7月1日開山(予定)へと変更になります。ツアーの企画やお客様へのご案内の際には十分ご注意ください。
観光業界・関連メディアの皆様へ:周知へのご協力願い
今夏の富士山を訪れる登山者が安全に登山・下山できるよう、環境省(富士箱根伊豆国立公園管理事務所)は「満喫プロジェクト」オフィシャルパートナーをはじめとする関係各所に対し、以下の情報発信・周知への協力を呼びかけています。
- 「富士登山オフィシャルサイト」の紹介
サイトがリニューアルされ、多言語対応となりました。特に「富士登山の前に必ず知っておくこと」ページの周知が推奨されています。 - ルール・マナー動画の活用
YouTubeの富士登山オフィシャルサイトチャンネルにて公開されている、ルール・マナー解説動画の活用や紹介をお願いします。動画は10分完全版のほか、1分版・4分版があり、多言語の字幕にも対応しています。 - オフィシャルサイトバナーの掲載
自社ホームページ等へ、新しくなったオフィシャルサイトのバナー画像の掲載をお願いします。 - 公式SNSのフォロー&リポスト
富士登山オフィシャルサイトの公式「X」(日本語版・英語版)のフォローおよび情報拡散への協力が求められています。 - 「登らずに楽しむ」富士山の提案
登山以外の魅力発信として、「富士山がある風景100選」の各ビューポイントの紹介も推奨されています。
富士山の豊かな自然環境を守り、誰もが安全に楽しめる環境を作るためには、観光業界全体での継続的な啓発活動が不可欠です。各メディア・事業者様におかれましても、旅行者への適切な情報提供にぜひご協力をお願いいたします。
【参考リンク】
寄稿者:東京山側DMC_地域創生マチヅクリ事業部