シンガポール航空グループのLCC「スクート」は2028年、エアバスA320neoファミリー11機を順次追加導入する。A320neoを新規発注するほか、既存契約分の購入オプションも行使する。アジア太平洋地域で拡大する旅行需要への対応と、ネットワーク強化を進める。
今回の追加導入で、スクートのA320neoファミリー受注残数は計20機となる。導入機材は、A320neoが186席、A321neoが236席で、いずれも全席エコノミークラス仕様。飛行時間5〜6時間圏内の中距離路線における運航柔軟性や供給力の向上を図る。
同社は近年、アジア太平洋地域を中心にネットワークを拡大。2022〜2023年度以降、タイ・チェンライやベトナム・フーコックなど新規就航地に加え、オーストリア・ウィーンなど長距離路線も開設している。2026年6月までには就航都市数が85都市に達する見込みで、そのうち37都市はスクート単独路線という。
スクートのCEO、Leslie Thng氏は、「今後数年間、特にアジア太平洋地域を中心に旅行需要は引き続き拡大すると見込んでいる。A320neoファミリーを活用することで、シンガポール航空グループ全体のネットワークをさらに強化していく」と話す。
現在の保有機材数は63機。内訳はボーイング787ドリームライナー24機、A320ファミリー30機、エンブラエルE190-E2が9機となっている。機材刷新の一環として、2028年までに現行のA320ceo6機を順次退役させる計画。また、A320neoファミリーは従来機比で燃費を最大20%改善し、座席あたりのCO2排出量削減にも寄与する。スクートは、シンガポール航空グループが掲げる2050年ネットゼロ目標への貢献も進める考えだ。