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HIS、NCN米国大学機構と提携 返済不要の奨学金制度で米国留学支援強化

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エイチ・アイ・エス(HIS)は6月9日、一般財団法人NCN米国大学機構(NCN)と、日本人学生の米国大学進学支援および「米国大学スカラーシップ(奨学金)制度」の普及に向けた業務委託契約を締結した。NCNが旅行会社と共同で同制度の普及促進を行う取り組みは業界初。返済不要の奨学金制度を活用しながら、米国大学進学に関する情報提供や相談会開催、渡航支援などを一体的に展開。円安や留学費用高騰で海外留学のハードルが上がる中、グローバル人材育成支援を強化する。

円安・物価高で留学断念も

近年、歴史的な円安やインフレを背景に、海外留学費用は大きく上昇している。HISによると、日本学生支援機構(JASSO)が2026年5月に公表した「2024年度日本人学生留学状況調査」では、日本人留学生数は2018年比で約2割減少。特に米国留学者数は前年比6.6%減となった。

一方で、グローバル人材需要は高まっており、「費用を抑えながら質の高い海外教育を受けたい」というニーズが存在しているという。

HISのネットワークで学校連携拡大へ

今回の提携では、HISが持つ若年層へのリーチ力や全国ネットワークを活用し、NCNの「米国大学スカラーシップ制度」を国内教育機関へ広く展開する。具体的には、「学校向け営業活動」「校内での海外進学相談会開催」「渡航・航空券手配」「卒業までの学習・キャリア支援」などを共同で推進する。

HISが学校とNCNの窓口となり、進学相談会を企画。進学決定後は、HISが渡航サポートを行い、現地ではNCNが日本人アドバイザーによる学習支援やキャリア指導を担う。

“返済不要”奨学金で米国大学進学支援

「NCN米国大学スカラーシップ制度」は、NCN提携の米国公立・私立大学で、日本人学生向けに授業料減免を行う返済不要型の奨学金制度。

成績や個人資質に基づき授業料の平均約半額相当が免除されるほか、毎年の新規入学生の90%以上が返済義務のない「NCN特別奨学金」の対象となっている。

NCNは1990年設立。これまで7,500人以上の日本人学生を米国大学へ送り出してきた実績を持つ。

留学支援を“旅行会社の新領域”に

近年、旅行会社各社では、教育旅行や海外研修、留学支援など“学び”分野への事業拡大が進んでいる。今回の提携では、HISが持つ旅行・渡航サポート機能と、NCNの教育支援ノウハウを組み合わせることで、単なる留学手配ではなく、「進学前から卒業・キャリアまで」を支援する体制構築を目指す。

HISは、「学生が経済的不安や現地生活への不安を軽減しながら、世界水準の教育を受けられる環境を共同で創出したい」と話す。

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