近畿大学附属農場(和歌山県有田郡湯浅町)は4月1日、「近畿大学地域創生農業研究所」に名称を変更し始動した。これまで培ってきた果樹の栽培研究や品種改良を土台に、研究・実証実験・人材育成・地域連携の機能を強化する。所長は近畿大学特任教授の重岡成さんが務める。
AIやドローンでスマート農業を推進
新研究所では、AIを活用した選果機やスマート農業技術を取り入れ、データ活用による栽培支援、かんきつ類の品種改良、高付加価値の果樹栽培技術の開発を進める。生石農場跡地(有田郡有田川町)には「実証実験フィールド」を設置。標高約800メートルの山間部という環境を活かし、野生動物検知の自動化、環境データの見える化、ドローンによる作業効率化など、山間地域ならではの課題に対応する実証実験を行う。花粉の少ないスギの品種比較や気候変動を見据えた新作物の栽培実験にも取り組む。
幼稚園児から高校生まで農業体験の機会を拡大
教育面では学生の研究活動や農業実習を充実させるほか、幼稚園児から高校生までを対象とした農業体験や食育学習の機会も広げる。研究と教育の両面から、地域とともに持続可能な農業の実現を目指す。
近畿大学地域創生農業研究所は和歌山県有田郡湯浅町湯浅2355-2に位置し、1952年の湯浅農場開設から70年以上の歴史を持つ。