BUSHIDOは、日本旅行が運営する訪日外国人向けBtoB予約プラットフォーム「Miyabi」を通じて、名古屋の弓道体験の販売を8月12日に開始した。世界各国の旅行会社を通じて海外の顧客に届ける仕組みで、今後は熱田神宮参拝や書道、味噌煮込みうどん、有松絞り、瀬戸焼などの体験も順次掲載していく。
「通過される街」に留まる理由をつくる
名古屋を含む中部地域は、東京と京都・大阪を結ぶ経路の途上にありながら、訪日客が滞在する時間はまだ限られている。観光庁の宿泊旅行統計調査(2025年速報値)によれば、愛知県の外国人延べ宿泊者数は486万人泊で、全国の2.7%にとどまり、東京都の5,959万人泊とは大きな開きがある。
一方で伸び率は前年比24.5%増と、全国平均の8.2%増を大きく上回った。通過されてきた地域に、留まる理由が生まれ始めている。この地には弓道の道場、1900年の歴史を刻む熱田神宮、有松の絞り、瀬戸の焼き物、味噌の食文化など、この土地でしか出会えないものが静かに続いている。
地元の稽古者が通う道場で実際に弓を引く
第一弾の体験商品は「Kyudo: The Way of the Bow - Private Japanese Archery in Nagoya」だ。名古屋市内の道場での弓道体験で、射法八節の指導、和装一式、弓・矢・かけの貸し出しを含む。見学や実演ではなく、地元の稽古者が通う道場で実際に弓を引く形をとり、射法八節を一つずつ時間をかけて伝える。
名古屋駅に正午集合、弓道は午後1時から3時まで。料金は1人3万円で、名古屋めしの昼食を追加できる。対象は13歳以上で初心者も参加でき、英語・日本語で案内する。手ぶらで参加できるよう和装一式や弓・矢・かけを貸し出す。
今後は熱田神宮の参拝・祈りの体験、書道、茶道、味噌煮込みうどんの手打ち体験、うなぎの蒲焼体験、有松絞り、瀬戸焼の陶芸、名古屋城本丸御殿のプライベートツアーなどを順次掲載する予定だ。いずれも名古屋駅を起点に半日で参加でき、ハラールやベジタリアン、グルテンフリーへの配慮も事前相談で対応する。
8月19日に名古屋インバウンドサミットを開催
BUSHIDOは、中部地域で優れた技や場を持ちながら海外客との接点を持ちにくい担い手とともに商品を整える取り組みを広げていく方針だ。上岡賢輔代表は「私たちがお届けできるのは特別な演出ではなく、この地で続いてきた場と、そこに立つ方々の手仕事だ」とコメントした。
その取り組みの場として、同社は「名古屋インバウンドサミット」を主催している。第4回は8月19日、COLORS.366 NAGOYAで開催し、「2027年インバウンドのための戦略」をテーマに講演と交流の場を設ける。参加費は8,000円(税込)で定員は30人(先着順)、申し込み締め切りは8月17日。
問い合わせはBUSHIDO・上岡氏(メールueoka@bsd-pro.com)へ。
投稿者:西川 佳克(にしかわ・よしかつ)TMS記者 / 株式会社東京山側DMC