小田急電鉄、京王電鉄、京浜急行電鉄は10月16日~12月13日、箱根、高尾、三浦半島の3エリアで「NATURE DAYS WEEKS」を開催する。温泉や登山、海といった定番イメージだけでなく、地域の日常や文化、身近な自然を巡るデジタルスタンプラリーや体験プログラムを展開。観光地の混雑分散や閑散期対策、関係人口の拡大につなげる。
3社が進める「NATURE DAYS PROJECT」初の一般参加型企画。地域で活動する事業者らとの対話を通じ、観光名所だけでは見えにくい店や施設、歴史・文化、駅から徒歩で楽しめる自然などをコースに組み込んだ。
箱根は裏路地と浅間山を歩く
箱根コースは、箱根湯本駅と小涌谷駅周辺の5カ所を巡る。
箱根湯本駅近くのカフェ「Timuny.」や老舗和菓子店「ちもと 滝通り本店」、小涌谷駅近くの台湾料理店「HAKONE PICNIC」などを巡り、浅間山の「千条の滝」や自然アクティビティ拠点「HAKONATURE BASE」へつなぐ。温泉街の裏路地や地域の店、自然を組み合わせ、箱根の日常に触れる構成とした。
高尾は自然と地域交流を組み合わせ
高尾コースは、高尾駅、高尾山口駅周辺の4カ所を設定する。
地域交流拠点「KO52 TAKAO」や「高尾駒木野庭園」「高尾599ミュージアム」を巡り、体験型ホテル「タカオネ」へ。タカオネでは焚火を囲んだ交流のほか、翌朝の稲荷山サンライズハイクなども提案し、高尾山登山だけではない地域の楽しみ方を紹介する。
三浦半島は食や海、仙元山の絶景
三浦半島コースは、逗子・葉山駅を起点に5カ所を巡る。
規格外野菜や地域食材を使う「逗子葉山常備菜研究所」、森戸大明神・森戸海岸、仙元山、老舗酒店を再生したワインバー「HAYAMA SHINNASE CELLAR」、葉山マリーナをつなぐ。仙元山は登山口から約20分で山頂に到達でき、天候が良ければ富士山と海を一望できるという。
観光地の「日常」を新たな誘客コンテンツに
スタンプラリーは参加無料、事前申し込み不要。スマートフォンのGPSを使って各ポイントでデジタルスタンプを取得する。各エリアを完走するとフライトタグ型のキーホルダー、3コースすべてを巡るとオリジナル手ぬぐいを数量限定でプレゼント。期間中の週末を中心に、各地域の事業者らと連携した体験プログラムも順次展開する。
3社は、地域人口の維持や担い手不足、観光客の集中、繁忙期と閑散期の差といった沿線観光地に共通する課題を背景に、「NATURE DAYS PROJECT」を展開している。今回の企画では、鉄道で地域へ送客するだけでなく、暮らしや文化、身近な自然そのものを新たな観光コンテンツとして見せることで、沿線との継続的な関わりを生み出す。