国土地理院は6月1日、「3次元地図可視化サイト」を試験公開した。建物や道路、鉄道などを立体的に表示できる「3次元電子国土基本図」を、ウェブブラウザ上で簡易に閲覧できるようにしたもので、国土の姿をより直感的に把握できる環境の整備を目指す。
同サイトでは、「建物」「道路(道路中心線)」「鉄道(軌道の中心線)」に高さ情報を付与した3次元データを表示可能。通常の地図だけでなく、空中写真などとの重ね合わせにも対応しており、都市構造や交通インフラを立体的に確認できる。
今回公開された「3次元電子国土基本図」は、我が国全域をカバーする電子国土基本図をベースとした地図データで、4月1日から提供を開始していた。今回の可視化サイトは、そのデータをブラウザ閲覧向けに変換し、専門ソフトがなくても利用できる形にしたものとなる。
試験公開の対象範囲は、京都府福知山市周辺の2次メッシュ「523570」「523571」の2面分。国土地理院では、今回の試験公開を通じて、今後の安定的な閲覧環境の提供に向けた技術的・施策的課題を把握するとしている。
観光分野では、立体地図による地域理解の高度化や、街歩き・サイクルツーリズム・防災観光などへの応用可能性も期待される。特に、坂道や高低差、鉄道・道路インフラとの位置関係を視覚的に把握しやすくなることで、訪日外国人向け観光コンテンツや地域回遊設計への活用余地も広がる。
また、自治体やDMOにとっても、観光動線設計や景観分析、防災計画との連携など、多用途での活用が見込まれる。近年はデジタルツインや3D都市モデルへの注目も高まっており、国土地理院による全国レベルの基盤データ整備は、今後の地域DX推進における重要なインフラの一つとなりそうだ。
「3次元地図可視化サイト」は、以下URLで公開されている。
https://gsi-cyberjapan.github.io/gsi-3d-2025
また、「3次元電子国土基本図」の案内サイトは以下。