全国の鉄道38社局で2025年度に発生した駅係員や乗務員への暴力行為は590件となり、輸送人員の回復に伴ってコロナ禍前の水準に近づいていることが、日本民営鉄道協会などのまとめで分かった。
暴力行為は金曜から日曜にかけての週末や夜間・深夜に多く発生し、加害者の約46%で飲酒が確認された。発生場所は改札が214件(36.3%)で最も多く、ホーム163件(27.6%)、車内119件(20.2%)と続いた。
こうした状況を受け、日本民営鉄道協会やJR各社、東京都交通局など92社局は、7月10日から暴力行為防止ポスター「NO!暴力 人にグーで、人生パー!」を全国の駅や列車内に掲出する。駅構内約5,000枚、列車内約5万1,000枚のほか、デジタルサイネージでも展開する。
ポスターは、暴力行為の先にある「手錠をかけられる未来」を背景のイラストで表現し、暴力に及ぶ前に思いとどまるよう呼びかけるデザインとした。
鉄道事業者は「暴力は犯罪」であり、鉄道係員だけでなく利用者同士のトラブルによる暴力も防止したいとして、安全・安心な鉄道利用への協力を求めている。