JTBは2026年7月8日、産後ケア施設や派遣型託児シッターサービスを利用できる体験ギフト「BecomeMommy(ビカムマミー)」の提供を開始した。企業の福利厚生や個人からの贈答需要を取り込み、産後ケア利用時の心理的・経済的な負担を軽減する。首都圏、大阪、京都、福岡を中心に提携先を拡大し、将来的な全国展開を目指す。
「BecomeMommy」は、贈り主がJTBからギフトを購入し、受け取った母親が専用サイトから希望する産後ケア施設や託児サービスを選択する仕組み。企業や個人が利用料金を負担するため、利用者本人の費用負担をなくし、産後ケアを「贅沢」ではなく「贈り物」として受け取りやすくする狙いがある。
利用できるサービスには、産後ケア施設での滞在プランや派遣型の託児シッターサービスなどを用意する。育児を一人で抱え込まない意識を促すオリジナル絵本も贈呈し、心身両面で母親を支援する。予約後は、提携施設とLINEなどを通じて詳細を調整できる。
JTBは2025年5月から2026年3月まで、1歳未満の子どもを持つ会社員女性を対象に実証を行った。利用者と所属企業の人事・総務担当者への聞き取りでは、産後ケアの必要性に加え、福利厚生としての有用性や企業イメージ向上の効果が確認されたとしている。
2026年7月時点で、産後ケア施設や託児サービス事業者など14社が参画。今後は法人への導入と販売チャネルの拡大を進め、首都圏、大阪、京都、福岡を中心とする提携施設網を全国へ広げる計画である。
こども家庭庁の資料では、国内の産後ケア施設利用率は10.9%にとどまる。JTBは国内の産後ケア潜在市場を1328億円規模とする推計も踏まえ、新たな法人需要と社会課題解決型市場の開拓を図る。
情報提供:トラベルビジョン(https://www.travelvision.jp/)