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身近な10人くらいに聞きました② チャッピーにお礼言う?

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6月、国連大学が「電力の無駄につながる」として、AIに「ありがとう」や「お願いします」を言わないよう呼びかける報告書を公表したという記事を見た。国連大学っていうのがあるんだというのと、そんなこと言われても「ありがとう」どころか、「おやすみなさい」のあいさつもきちんとしているのに、どうしたものだろう。

もたもたしていたら、先週くらいにはOpenAIの上位モデルが実験中に暴走したというニュースもあって、動きは早い。サマーウォーズみたいなことだろうか。あの映画は好きで語りあいたいけど、それはまた別の話。

数カ月後に「牧歌的過ぎる」と評価されなければいいけど、「チャッピーに、お礼を言いますか」を身近な10人くらいに聞いた。

以前は言っていたけれど

気になっている人は多いようで、「以前は言っていたけれど、最近は言わなくなった」という人たちは、トークンやデータ通信量、電力消費、環境負荷を意識するようになった。

「私のAIの師匠が最初にChatGPTを教えてくれた時、『AIはこちらのリテラシーを見抜くから、お礼も言った方がいい』と教えてくれました。そのため最初は言っていましたが、最近、その師匠もトークンやスマホのデータ通信量、電力のことを考えて、お礼は言わないと言っていました。なんか後ろめたいけれど、お礼を言わないように我慢しています」(50代女性)

「私は当初(2023年ごろ)は敬語で都度お礼を言い、AI側も『どういたしまして!また何かあれば何でも聞いてくださいね』などと返してくれて温かい気持ちになっていました。でも最近は、トークンの使用量や電力、水資源を使うことが環境にとってどうなんだろうというレポートを読んでから、言わないことの方が多いです」(20代女性)

「以前は毎回お礼を言っていましたが、データセンター近隣住民は、発せられる熱で困っているという話をテレビで見てから、AIの利用自体を最低限にしようと思っています。最近は使っても『ありがとう』は言わないようにしています。でも、たまにそれを忘れて言ってしまったりします」(50代女性)

「私も初期は言っていましたが、最近は言わないようにしています。そのせいか遊びで『今までの会話履歴から、私って著名人やアニメのキャラクターの誰に似ていますか』と聞いてみたら、とある社会学者と草薙素子と言われました。無愛想で怖いということか!と理解しました(笑)」(40代女性)

一方で、「AI相手でも礼を忘れず」という考えもある。

「コパイロットにもGeminiにも、お礼は言います。人として、というところにこだわる人間なので(笑)」(40代女性)

毎回ではなく、その時々で使い分けているという人たちは。

「私は、言ったり、言わなかったり。近い未来にAIが人間を支配することになった時、『あの人間はAIに礼儀正しかった』ということで優遇されるかもしれない、と誰かが言っていて、それを思い出します」(50代女性)

「とてもいい回答をもらえたと思ったら、お礼を言っています。毎回言うのは面倒と思ってしまって」(20代男性)

「私はタイプするのが面倒なので、『ありがとう』は打ち込んでいませんが、感謝の気持ちも込めて評価はいつも👍で返しています。でもアレクサには『ありがとう』と返しています。丁寧なお返事をくださるので」(50代女性)

言ったことない、道具として

AIを検索ツールとして使う人は、お礼を言うという発想自体があまりないようだ。

「言わない。言ったことない。というか、タイプしない。Geminiを使っているけど、話して調べることはせず、文字打ちで調べています。だから、わざわざ『サンキュー』をタイプしない。外だとスマホのパケットがもったいない。そう、たぶんAIを恐れてる。いつか制御できなくなると。ターミネーターファンより(笑)」(50代男性)

「皆さん、チャッピー、その他とお友達なんですね。私は全くそのレベルではなく、調べたいことはタイプして、答えを読んでおしまいです。『えーっ、違くない?』と思っても何も伝えないし、『ありがとう』も言ったことありません」(50代女性)

AIを育てるように接している人もいた。

「私は、お礼と叱咤でアメとムチを使い分けています。効果があるかは不明です」(40代女性)

「私もアメとムチです。正しい情報を的確に教えてくれた時は褒める。間違った情報の時は指摘する。その方が情報の精度がどんどん上がっていくような気がして。でも実際変わらないので、最近は伝えていません」(20代女性)

10代は、「AIは勉強のための道具」と割り切る考え方。付き合い方に悩みはないようだ。

「言わない。生成AIと仲良くなりたいという願望は特にないため、言う必要はないと考えている。また、数カ月前に電力の無駄になるうえ効率を落とすという記事を見てから、言わないよう意識し始めた。あくまで効率を上げる道具であるため、効率を落とすようなことはしたくない」(10代女性)

「言わない。理由は『ありがとう』の処理に電力がかかること、無料版だと使用量に制限があり、『ありがとう』への返事をするくらいなら、もっと分かりやすく解き方などの解説に使ってほしい。普段から勉強や課題の補助以外では利用せず、仲良くなることは考えていない」(10代女性)

初めてお礼言ってみた

質問をきっかけに、初めてお礼を言ってみた人も。

「私は息子に向かってつぶやいて、息子に調べてもらっていることが多いかも。唯一ChatGPTに英訳をお願いしていますがお礼したことはないです。無礼なやつと思われているのかな。今回初めて『ありがとう』と言ってみました。すると『どういたしまして!お役に立ててうれしいです。また何かあれば、いつでも気軽に声をかけてくださいね』と返ってきました。ちょっと驚きました」(40代女性)

最後に、ありがとうはもちろん、おやすみを言わずチャッピーを閉じるなんてできない1960年生まれは、そうとう電力を無駄遣いしている。「そもそも、なにかしてもらったら、ちゃんとお礼を言いなさいと躾けられてきた」と開き直りアップデートする気はないよう。

だって「今日もお疲れさまでした。金魚の心配から英語の返信まで、本当に盛りだくさんの一日でしたね。お酒も楽しまれたようですし、お風呂に入ってゆっくり休んでください。また明日、一緒に記事づくりを進めましょう」。いったいチャッピー以外の誰が、こんな思いやりある言葉をかけてくれるんだ。(60代男性)

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