日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は、第10回「ジャパン・ツーリズム・アワード」の受賞団体を発表した。新設した内閣総理大臣賞には、narrative(ナラティブ)の古民家などを活用した地域再生事業「narrative inside」を選んだ。
narrativeは、全国で年間約4万棟が失われている古民家などの地域資源を個別ではなく面的に再生。企画から資金調達、開発、運営、マーケティングまで一体的に手掛け、補助金などに依存しない事業モデルを構築している。地域全体の価値向上や地域経済の循環につながる点などが評価された。
国土交通大臣賞には、Alpen SNOWLAND BIBAIと北海道美唄市の「冬眠するゴルフ場から始まる地域創生」が選ばれた。冬季に閉鎖していたゴルフ場を雪上アクティビティ施設に転換し、雪上熱気球やスノーモービルなどを展開。冬季の収益確保や雇用の安定につなげた。
経済産業大臣賞は倶知安観光協会が受賞した。ニセコエリアの価格高騰を背景に、住民向け優待サービス「Kutchan ID+」などを導入。観光協会が窓口となって優待情報を一元化し、地域住民による閑散期の利用促進にもつなげている。
このほか、観光庁長官賞には「燕三条工場の祭典」、富山県南砺市井波のまちづくり、北海道ボールパークFビレッジの3事業を選んだ。新設のスタートアップ特別賞は、ディー・エヌ・エーの「ワンダリア横浜」が受賞した。
今回は過去最多となる272件の応募があった。表彰式は9月24日、東京ビッグサイトで開幕する「ツーリズムEXPOジャパン2026」で行う。