JALは航空機の機体を洗浄するリモコン式ロボットを成田空港に導入する。プログラム制御機能を備えた協働型の機体洗浄ロボットの導入は国内航空会社で初めてとしており、操作訓練を経て2026年内に本格運用を始める。
導入するのはスウェーデンのAerowash製「AW3」。機種ごとに主翼や尾翼など洗浄する場所を指定すると、登録した機体表面までロボットのアームが自動で接近する。機体に近づいた最終段階では作業員がリモコンで微調整し、人とロボットが協働して作業する。
ボーイング737、767、787、エアバスA350など、ナローボディー機からワイドボディー機まで1台で対応する。全長8メートル、全幅2.3メートル、全高2.5メートルで、バッテリーで駆動する。
航空機の外部洗浄はこれまで、夜間に専門スタッフが長い柄のモップや洗剤を使って手作業で行ってきた。JALは約30年前にも有線リモコン式の機体洗浄機を導入して効率化を試みたが、当時の技術的な制約などから継続運用には至らなかった。今回が約30年ぶりの再挑戦となる。
メーカーのカタログ値では、ロボットの導入によって機体1機当たりの洗浄作業工数を最大4割削減できるほか、使用水量も最大50%減らせるという。高所作業や長時間の力仕事を減らし、有機溶剤や化学物質に直接触れるリスクの低減も見込む。
JALは成田空港での運用を皮切りに、国内のほかの空港への導入も検討する。