日本最大級の旅行博「ツーリズムEXPOジャパン2026」が9月24~27日の4日間、東京ビッグサイトで開かれ、来場者数は速報値で18万3270人だった。2年ぶりの東京開催となった今回は「進化する旅のカタチ」をテーマに、海外74カ国・地域、国内46都道府県から1420の企業・団体が参加。来場者数は目標の18万人を上回り、前回の東京開催だった2024年実績も超えた。
主催は日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)。日別の来場者数は24日が3万1500人、25日が3万8520人、26日が6万1300人、27日が5万1950人となり、一般公開日の週末を中心に多くの来場者を集めた。
855人のバイヤー、1019人のセラーが参加
ビジネス面では、商談会に855人のバイヤーと1019人のセラーが参加し、事前アポイントによる商談件数は6454件に上った。
展示会には1553小間が出展し、このうち海外からの出展は597小間。国内外の観光地や旅行商品、文化、食、伝統芸能・工芸などを紹介するブースに加え、テクノロジーを活用した新しい旅行体験の提案なども展開された。
今年は「進化する旅のカタチ」を象徴する企画として、テクノロジーや価値観、ライフスタイルの変化を反映した展示が目立った。地域の歴史や文化を実際に体験できる企画とともに、今後の観光市場や旅行者の行動変化を見据えた提案が集まった。
観光大臣会合、再生型ツーリズムへの投資を議論
初日の24日には第9回TEJ観光大臣会合を開催。第1部には10カ国の観光大臣が参加し、「サステナブルツーリズムの先へ―再生型ツーリズムへの投資戦略」をテーマに意見を交わした。
第2部の世界観光リーダー会合には、国際観光機関5団体のトップのほか、ツーリズムEXPOジャパンの山北栄一郎実行委員長、JNTOの若松理事が出席。持続可能な観光や今後の国際観光の方向性について議論した。会合はライブ配信され、後日、公式YouTubeでも配信する予定。
高市首相「インバウンド・アウトバウンド双方の交流拡大を」
オープニングセレモニーには、観光庁の木村典央長官、UN Tourismのイオン・ヴィルク氏、WTTCのグロリア・ゲバラ氏らが出席した。
高市早苗首相もビデオメッセージを寄せ、国内外の観光地の魅力発信に加え、業界関係者による商談を通じて「インバウンド・アウトバウンド双方の交流が一層拡大」し、旅行者が日本各地を訪れるきっかけとなることへの期待を示した。
旅行系YouTuberも旅の魅力発信
一般公開日には、初代スペシャルインフルエンサーとして旅行系YouTuberの西園寺さんとZAKIさんが参加。2人合わせて約120万人のフォロワーを持ち、会場から旅の魅力を発信した。
会場では各地域の観光PRだけでなく、食や文化、工芸などを体験できる企画も展開。観光地を知るだけでなく、現地を訪れる動機につながる体験型の情報発信も数多く見られた。
2027年も東京ビッグサイトで開催
次回の「ツーリズムEXPOジャパン2027」は、2027年9月23~26日の4日間、引き続き東京ビッグサイトで開催することが決まっている。
今回、来場者数が目標の18万人を超えたほか、6000件を超える商談が行われるなど、一般旅行者への情報発信と観光産業のビジネスマッチングの双方で大規模な交流の場となった。国内外の観光需要が変化する中、次回もインバウンド、国内旅行、アウトバウンドの3市場をつなぐ場としての役割が注目される。