エクスペディア・グループはこのほど、2027年の旅行トレンド「Unpack ’27」を発表した。世界16地域の2万6000人を対象とした調査や、エクスペディア・グループの検索データ、ソーシャルリスニングなどをもとに、「2027年の注目旅行先」「童心に返る旅」「ロケ地巡り旅2027」の3つを主要トレンドとして挙げた。
「2027年の注目旅行先」には、日本から兵庫県が選ばれた。また、大人が日々の責任やストレスから離れ、子どもの頃のような楽しさを味わう「童心に返る旅」が新たな傾向として浮上。テレビ番組や映画の舞台を訪ねる「ロケ地巡り旅」も、5年連続で注目トレンドとなった。
検索数が伸びる旅行先10か所を選出
「2027年の注目旅行先」は、エクスペディアにおける実際の検索データをもとに、世界の旅行者からの関心が高まり、検索数が伸びている10か所を選んだもの。このうち兵庫県のほか、セドナ、釜山、ペルージャ、ツイード、チチェスターの計6か所は、エクスペディア独自の「スマート・トラベル・ヘルスチェック」に認定された。
同制度は「Unpack ’26」で導入されたもので、旅行者に魅力的な体験を提供しながら、地域に過度な負担をかけないよう配慮している旅行先を評価する仕組みとしている。
大人があえて「童心に返る旅」
2027年の特徴的なトレンドとして挙げられたのが「童心に返る旅」だ。日々の仕事や責任から離れ、子どもの頃の無邪気な楽しさや自由な気持ちを取り戻す旅を指す。大人だけで遊園地やテーマパークを訪れる目的について、日本人旅行者の63%が「気楽なお出かけの一日を楽しむため」と回答した。48%は「日々の責任やストレスからの解放」を理由に挙げている。
同社は、非日常の刺激を求めるだけでなく、気負わずに楽しめる体験や、日常生活から一時的に離れられる旅への関心が高まっているとみている。
「ロケ地巡り旅」は5年連続のトレンドに
テレビ番組や映画の舞台となった地域を訪れる「ロケ地巡り旅」も、引き続き旅行先選びに影響を与えている。エクスペディア・グループが2023年のトレンドとして初めて取り上げて以降、5年連続で注目テーマとなった。
世界の旅行者の18%は、テレビ番組や映画の舞台になったことをきっかけに、その場所への旅行を実際に予約した経験があると回答した。さらに、公開前のテレビ番組や映画について、その舞台となる地域を事前に調べたり、実際に旅行を予約した経験がある旅行者は世界全体で46%に達した。日本ではその割合が53%となり、Z世代とミレニアル世代に限ると63%に上った。
ロケ地への旅行にかけてもよい金額については、日本人の17%が「2000ドル超(約30万円超)」と回答し、同社の調査対象地域の中で最も高い割合となった。
「自分がどのような旅をしたいか」を意識
エクスペディア・グループCEOのアリアン・ゴリン氏は、「旅行とは、心に残る思い出をつくることです」とコメントした。そのうえで、2027年について「自分がどのような旅をしたいのかをより意識しながら、旅行先を選ぶ人が増えていくでしょう」と話す。
同社は今後も、一人ひとりに合った旅行先や体験を見つけ、計画や予約まで行いやすくすることで、旅行者の旅の手配にかかる負担を軽減していく考えだ。