IATA(国際航空運送協会)が5月28日に発表した4月の航空需要統計によると、旅客需要を示す有償旅客キロ(RPK)は前年同月比3.4%減となり、新型コロナ禍からの回復局面以降では異例のマイナス幅となった。3月は世界需要が2.1%増だったが、4月は中東情勢の長期化によってマイナスに転じた。
IATAによると、中東航空会社の需要は46.6%減と大幅に落ち込み、これが世界需要の減少につながった。国際線需要は5.3%減となったが、中東を除けば1.9%増で、他地域はおおむね成長を維持している。
地域別では、アジア太平洋地域が1.7%増、欧州が0.8%増、中南米が5.0%増、アフリカが2.8%増だった。一方、中東は46.6%減と突出して落ち込み、世界市場全体の足を引っ張った。
総供給量(ASK)は2.9%減、座席利用率は83.1%で前年同月から0.4ポイント低下した。
IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長は、中東情勢の悪化でジェット燃料価格が4月に2倍超へ上昇し、航空券価格の上昇や今後の運航計画縮小につながっていると指摘した。航空会社は高騰する燃料費と需要減少の双方に対応を迫られている。