ぬいぐるみを持ち歩き、一緒に写真を撮るなどして楽しむ「ぬい活」の人気を背景に、ぬいぐるみ業界の市場が拡大している。
東京商工リサーチがぬいぐるみの販売や関連サービスを主力とする34社を調査したところ、2025年の売上高は849億円と2021年比で約1.7倍、最終利益は54億円と約2倍に伸びた。
調査によると、2021年の売上高は504億円、最終利益は28億円だった。「ぬい活」ブームが広がった2023年には売上高682億円、最終利益38億円となり、その後も成長を維持。円安によるコスト増が続く中でも、販売増や価格転嫁などで業績を伸ばした。
収益面も堅調で、2025年は34社のうち30社(88.2%)が黒字を確保した。一方、増益企業は2024年の19社(55.8%)から2025年は15社(44.1%)へ減少しており、原材料費や物流費の上昇などコスト増の影響も表れ始めている。
「ぬい活」の広がりは、ぬいぐるみメーカーや販売会社だけでなく、クリーニングや綿の詰め替え、修理などの関連サービスにも波及している。お気に入りのキャラクターやアニメの「推し活」と結びつき、α・Z世代を中心に大人まで愛好者が広がることで、市場の裾野が拡大している。