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TMSリアル交流会2日目 東京山側DMCが地層から地域を読み解く

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東京山側DMCは7月17日、東京都あきる野市の秋川渓谷で、前日の「TMSリアル交流会」に続く2日目のプログラムとしてフィールドワークを開催した。大学教員、探究学習の実践者など約10人が参加。「正解は教えない。フィールドで感じ、考える」をテーマに、地層や川、里山を歩きながら地域資源の見方を学んだ。

「これはゴミか、資源か」正解のない問いを歩く

参加者にはワークシート「みちくさの達人 自然とくらしの境界を歩く」が配られた。「川のゴミは全部拾う?あえて残す?」「木は伐る?保全する?」といった二者択一の問いに、その場で自分の答えとその理由を書き込んでいく形式だ。

ペットボトル、流木、釣り糸、ガラス片、木炭といったものを「ゴミ」「資源」「わからない」に分類するワークもある。誰にとってのゴミなのか、時間で変わるのか、生きものにとってはどうかと視点を変えながら考える構成だ。自然の中にはっきりした線はなく、だからこそ自分で線を引く力が大事だという狙いが込められている。

案内役を務めたみちくさの達人サクちゃんは「僕が気づかないものも必ずある。気になるものがあれば僕の言葉を遮ってでも聞いてほしい。10人いれば10倍のものを見つけられる」と呼びかけ、受け身ではなく参加者とともに場をつくる姿勢を求めた。

東京で唯一、古い地層が横に見える場所

フィールドの中心となったのが、河原での地層観察だ。地層は本来、下から順に堆積するため古いものは掘らなければ見えない。しかし五日市は、フィリピン海プレートによる伊豆半島の衝突の影響で地層が立ち上がり、東京都で唯一、横に移動するだけで古い地層を目にできる場所だという。

みちくさの達人サクちゃんは「今日持ち帰ってほしいのは、この場所でしか通じない知識ではなく、港区でも千代田区でも、全国どこでも使える視点だ」と説明した。地層が変われば地形が変わり、地形が変われば気候や風景も変わる。その連なりを自分の目で確かめる時間となった。

「きれいな写真」の先にある地域のストーリー

道中では、地域の観光のあり方についても議論が交わされた。景観写真だけで発信すれば競合が多く一過性で終わるとの指摘に対し、この地域の木材が筏で江戸まで運ばれ街を築いた歴史や、参加者の住む地域の神社の石がここから運ばれた可能性など、都市とつながるストーリーを伝える重要性が語られた。

上流でゴミを拾うことが下流にあたる自分たちのまちを守ることにつながる。水源や空気を通じて都心と地続きであることを意識してもらう方が、一時的な美しい写真よりも人を引きつけるという考え方が共有された。

当日は猛暑のため、歩く区間を約30分に短縮し、田んぼや畑は車中からの見学に変更して安全に配慮した。参加者からは、廃校活用や大学での地域創生教育、探究プログラムづくりなど、それぞれの課題に引きつけた質問が相次いだ。

次回のリアル交流会は8月31日、フィールドワークは翌9月1日に開催を予定している。

投稿者:西川 佳克(にしかわ・よしかつ)TMS記者 / 株式会社東京山側DMC

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