学び・つながる観光産業メディア

BRJが流山市で「地域サポーター制度」を開始、交通空白解消へ常設寄付を募集

コメント

電動モビリティを展開するBRJは8月15日、地域の移動を支える「地域サポーター制度」を千葉県流山市で開始した。クラウドファンディングサイト「READYFOR」の常設寄付(マンスリーサポーター)の仕組みを活用し、地域サポーターを募集する。BRJは2022年に流山市と「電動キックボードを活用した観光まちづくりに関する連携協定」を締結している。

「目的地まであと一歩」が届かない地域を支える

地域サポーター制度は、地域の移動を支える次世代モビリティサービスを、その地域に関わる人々の毎月続く支援で支え、育てていく仕組みだ。

駅など公共交通の拠点までは行けても、そこから少し先にある個別の店や史跡、自宅の近くとなると思うように移動できず困ってしまう。人口が集まる中心部の一方で、少し離れた地区では、こうした「目的地までのあと一歩」を支える移動手段が十分に整っていないことが少なくない。移動が滞れば、通勤・通学の足だけでなく、地域の経済や産業の巡り、歴史・文化を次世代へ引き継ぐ力までもが失われかねない。

わずか数キロに共存する成長エリアと歴史的エリア

流山市には、おおたかの森・南流山エリアという首都圏屈指の成長エリアと、江戸時代から続く白みりん発祥の地・流山本町や自然豊かな利根運河エリアという歴史的なエリアが、わずか数キロの距離に共存している。つくばエクスプレスの開通以来、おおたかの森・南流山エリアは子育て世代に選ばれる街として急成長を遂げた一方、数キロ先の流山本町・利根運河エリアは交通の利便性が十分とはいえない。

この地域内格差を解消するため、BRJは2022年8月から電動モビリティシェアリングサービス「TOCKLE」を運営してきた。都市型サービスのような分単位の課金ではなく「24時間495円」という長時間パックを設け、白みりんの街並みや古民家カフェを時間を気にせずゆっくり巡ってもらう設計だ。月々の支援は、流山本町を初めて訪れる誰かの「まるまる1日分の移動」を支える力になるという。

安全にこだわった地方展開

TOCKLEは安全を最重要視している。バスや鉄道が赤字や減便、運転手不足に直面するなか、交通量が少なく道幅にも余裕がある地方での展開を中心とし、地方の「交通空白」の解消を目指す。

GPSで走行エリアを検知し、特定エリアに入ると車両を停止させる「ジオフェンシング機能」を搭載し、侵入禁止エリアは自治体が地域の実情に応じて設定できる。また、飲酒後の乗車などのリスクを避けるため、どの地域でも夜間の運用を一切行っていない。

TOCKLEはこれまで東京都立川市、流山市、福岡県福岡市で導入され、現在は山梨県甲府市や佐賀県佐賀市など各地で導入に向けた検証を進めている。問い合わせはBRJの問い合わせフォームで受け付けている。

投稿者:西川 佳克(にしかわ・よしかつ)TMS記者 / 株式会社東京山側DMC

/
/

会員登録をして記事にコメントをしてみましょう

おすすめ記事

/
/
/
/
/