西武・プリンスホテルズワールドワイドは、ヴィラタイプの宿泊施設に特化した新ブランド「VILLA PRINCE(ヴィラプリンス)」を創設する。第1号ホテルとして、軽井沢プリンスホテルのイーストエリアを大規模改修した「ヴィラプリンス軽井沢 東の杜」を2027年7月30日に開業する。東西のコテージ再編に総事業費約290億円を投じ、軽井沢で確立したヴィラ運営のノウハウを国内外のリゾートへ広げる。
新ブランドは「自然の中で、自分たちらしく過ごす自由と、プリンスならではの安心・上質を両立する」がコンセプト。富裕層市場の拡大や体験価値を重視する旅行需要を捉え、国内外のラグジュアリー層、ファミリー層、長期滞在客の獲得を狙う。ブランド構築はデザイナーの原研哉氏が担当し、設計・デザインには建築家の坂茂氏を起用した。
金田佳季社長は会見で、軽井沢を皮切りに国内外のリゾート地で展開する考えを示した。出店数を追うのではなく「質を重視する」とし、自社が保有するリゾートに加え、第三者が開発する施設での展開も視野に入れる。具体的な候補地や出店時期は未定。後藤高志会長は、軽井沢をグループの「原点」と位置付け、今後のリゾート戦略を象徴する拠点として投資を続ける方針を示した。
軽井沢では、イーストとウエストのコテージ計233棟を124棟のヴィラに再編する。第1弾の東の杜は、イーストエリアの既存コテージ97棟を10棟増改築、31棟新築し、計41棟とする。愛犬同伴の「ドッグヴィラ」22棟、「フォレストヴィラ」9棟、「スノーヴィラ」10棟で構成し、全棟に温泉と暖炉を備える。ドッグヴィラにはプライベートドッグラン、スノーヴィラにはスキーイン・スキーアウト機能を設け、うち7棟にはサウナとブロアバスを備える。
敷地内には、レセプション棟とアクティビティ棟からなる「杜のテラス」を新設する。愛犬同伴可能なレストラン「二樹(にじゅ)」、宿泊者専用ラウンジ、屋内外のドッグラン、ドッグケアハウス、プライベートサウナ、フィットネスなどを整備する。一部のヴィラには自家用車で乗り入れられる。既存コテージの木材を再利用するなど、これまでの施設の記憶を引き継ぎながら環境負荷の低減も図る。
影山裕子・軽井沢地区総支配人は、長期滞在について「3泊から1週間程度」を想定すると説明した。東の杜の料金は、4名用が1泊16万5000円程度から、8名用が22万7000円程度からを見込む。予約は2026年11月9日正午に開始する。
東の杜に続き、既存の「ザ・プリンス ヴィラ軽井沢」は「ヴィラプリンス軽井沢 中の径」に改称する。ウエストエリアには「西の峯」「天の庭」を設け、28年春以降に順次開業する予定だ。エリアごとに異なる滞在価値を打ち出し、軽井沢全体のリゾート機能を高める。
情報提供:トラベルビジョン(https://www.travelvision.jp)