国土交通省が10月29日に公表した2026年8月分の航空輸送統計速報によると、国内定期航空の旅客数は前年同月比3.3%減の1053万5706人、国際航空は同3.5%減の194万7189人となった。座席利用率は国内定期航空が86.0%、国際航空が82.6%だった。国際航空の集計対象は日本の航空会社による運航分で、外国航空会社は含まない。
国内幹線は5%減、新千歳方面など一部路線で増加
国内定期航空の旅客数は、幹線が前年同月比5.0%減の429万114人、ローカル線が2.0%減の624万5592人となった。幹線は新千歳、羽田、成田、伊丹、関西、福岡、那覇の7空港を相互に結ぶ路線を指す。
路線別では、羽田―新千歳線が4.1%増の100万6675人、羽田―福岡線が0.5%増の83万2773人となった。成田―新千歳線も3.5%増、大阪(伊丹)―新千歳線は1.9%増、関西―新千歳線は1.7%増となり、新千歳を結ぶ一部路線では前年を上回った。一方、羽田―大阪(伊丹)線は15.2%減の39万7062人、羽田―那覇線は14.8%減の57万2835人。関西―那覇線は22.6%減、福岡―那覇線は14.6%減となった。
ローカル線では、羽田―鹿児島線が1.9%増、羽田―長崎線が0.2%増、羽田―松山線が3.5%増となった一方、羽田―熊本線は7.4%減、中部―那覇線は14.3%減となった。
国際線は韓国・太平洋方面が増加、中国・欧州は減少
国際航空の方面別旅客数は、韓国が前年同月比11.2%増の19万1208人、ハワイやグアムなどを含む太平洋方面が6.3%増の21万8599人となった。一方、中国は14.6%減の31万8069人、台湾などを含むその他アジアは4.5%減の73万227人、米大陸は0.4%減の31万5674人。ヨーロッパは8.1%減の13万2823人、オセアニアは4.4%減の4万589人となった。
国際航空の旅客数は、2026年1月から7月まで前年同月を上回っていたが、8月は減少に転じた。座席利用率は前年同月の83.9%から1.3ポイント低下した。国内定期航空も前年同月の87.9%から1.9ポイント低下している。
貨物輸送も国内・国際ともに減少
貨物輸送量は、国内定期航空が前年同月比2.0%減の5万1165トン、国際航空が1.3%減の13万5463トンとなった。いずれも超過手荷物と郵便物を除く。
同統計の国内定期航空にはコミューター航空の実績も含む。今回の数値は速報で、確報は今後公表する航空輸送統計年報に掲載する。