エイチ・アイ・エス(HIS)は10月30日、完全子会社となる中間持株会社「旅行事業承継NEXTホールディングス」を設立すると発表した。全国の旅行会社が抱える後継者不足や財務面の課題に対応する「事業承継M&Aプラットフォーム」を構築する。設立と事業開始は11月30日を予定している。
グループの規模を生かし、各社の独自性も維持
HISは、国内の旅行会社が後継者不在による事業承継問題に加え、過年度の事業環境悪化に伴う債務負担や、将来の成長に向けた投資余力の不足など、複合的な課題に直面していると説明。総合旅行企業として培った経営基盤やノウハウを生かし、業界の構造的な課題の解決と持続的な発展への貢献を目指す。
新会社では、グループの経営資源を活用したスケールメリットと、参画する各社の独自性維持の両立を図る。各社が強みを持つ専門領域やエリア特性を相互に補完し、グループ全体の相乗効果を高める方針だ。
資本金1000万円、澤田秀太社長が代表を兼任
新会社の所在地は東京都新宿区西新宿6丁目13番1号。資本金は1000万円で、HISが全額出資する。代表取締役にはHISの澤田秀太社長が就き、グループ会社の管理と関連業務を担う。
HISから役員や従業員を派遣する予定で、具体的な人員・人数は今後決定する。同社は今回の設立に伴う業績への影響は軽微としている。