日本旅行業協会(JATA)は6月17日、都内で開催した第70回定時総会および理事会で新たな役員体制を決定した。新会長には、風の旅行社代表取締役会長の原優二氏が就任。第14代会長として、旅行業界の新たなフェーズにおける施策推進を担う。
2025年4月から「第5次観光立国推進計画」がスタートする中、JATAでは新体制のもと、海外旅行需要の回復や訪日観光のさらなる発展、国内旅行の活性化に向けた取り組みを進める方針だ。
原優二氏が第14代会長に就任
新会長に就任した原氏は、風の旅行社の創業者として知られ、長年にわたり海外旅行や地域交流型ツーリズムの発展に取り組んできた。
原氏は1956年生まれ。東京都職員や小学校教諭を経て、1991年に風の旅行社を設立。以来、代表取締役として同社を率いるほか、旅行業界の発展にも携わってきた。2015年からは旅行業経営者の有志で構成する「トラベル懇話会」の会長を務め、2021年からはJATA副会長として活動してきた。
また、2022年には観光関係功労者として国土交通大臣表彰を受賞している。
副会長にJTB山北氏、日本旅行・吉田氏
副会長には、阪急交通社代表取締役会長の酒井淳氏が留任したほか、新たにJTB代表取締役社長執行役員の山北栄二郎氏、日本旅行代表取締役社長兼執行役員の吉田圭吾氏が就任した。
山北氏は海外旅行推進委員長、吉田氏は訪日旅行推進委員長を兼務する。国内旅行推進委員長には引き続き酒井氏が就く。
JATAは、新会長のもとで海外旅行、訪日旅行、国内旅行の各分野を推進する体制を整えた。
理事長は日本旅行業協会・蝦名氏
理事長には、日本旅行業協会の蝦名邦晴氏が就任。理事には東良和氏(沖縄ツーリスト)、石川邦夫氏(T-LIFEホールディングス)、美土小竹氏(フィンコーポレーション)、百木田順二氏(東武トップツアーズ)、矢田義史氏(エイチ・アイ・エス)、岩切道郎氏(名鉄観光サービス)、橋本篤氏(エヌオーイー)、神田真也氏(ANA X)、小山佳延氏(KNT-CTホールディングス)らが名を連ねた。
運営役員には読売旅行、日本旅行サービス、ジャルパック、ワールド航空サービス、阪急阪神ビジネストラベルなど、旅行業界を代表する企業の経営陣が就任している。
第5次観光立国推進計画の実行へ
JATAは、日本の旅行業界を代表する業界団体として、観光立国の実現や旅行需要の拡大に向けた提言活動を行っている。
訪日需要が過去最高水準で推移する一方、日本人の海外旅行需要はコロナ前の水準には戻っておらず、業界全体では需要回復と持続的成長が課題となっている。
新体制では、2025年4月に始動した第5次観光立国推進計画の実行を見据えながら、海外旅行の需要喚起や観光産業の発展に向けた取り組みを進めていく。