京王電鉄は、生成AIを活用して駅係員や乗務員の身だしなみをチェックする「身だしなみ評価システム」を、8月1日から京王線・井の頭線の全駅、全乗務区に本格導入した。
スマートフォンなどで撮影した画像をAIが分析し、あらかじめ設定した基準に沿って身だしなみを評価する。
システムは、京王電鉄のオープンイノベーションプログラム「JISOU(ジソウ)」で採択したコードコンプリートと共同で開発した。
京王電鉄の鉄道事業本部では約1500人の現業職場を管理しており、接遇態度や運転技術などの基準に加え、身だしなみについても統一した指導や、納得感のある評価軸をつくることが課題となっていた。
利用時は、係員や乗務員が点呼前に自身の姿をスマートフォンなどで撮影。生成AIによる画像認識で身だしなみを項目別に判定し、総合的な評点を算出する。結果は本人のセルフチェックのほか、管理職による指導にも活用する。
本格導入に先立ち、2025年10月に実証実験を行った。実験後の管理職へのアンケートでは、システムの総合評価や、導入前後での指摘のしやすさについて約8割が肯定的に評価した。
特に「制服の着用方」「頭髪」「制帽の着用方」に関する指摘がしやすくなり、身だしなみを数値化して、より客観的に指導できる効果を確認したという。
京王電鉄は今後、コードコンプリートとの協業を通じて、これまで数値化しにくかった情報の定量化などDXによる現場の課題解決を進め、サービスレベルの向上につなげるとしている。