茨城県石岡市で9月19~21日、「常陸國總社宮例大祭(石岡のおまつり)」が開催される。常陸國總社宮祭礼の獅子・山車・ささら行事保存会が主催し、石岡市、石岡市観光協会、石岡商工会議所が協力する。江戸時代から300年以上続く伝統行事で、大神輿や山車、幌獅子が旧市街を巡行する。9月15日には常陸國總社宮本殿で例祭を執り行うが、この日は神事のみで観光行事は実施しない。
「石岡のおまつり」は無形民俗文化財に指定され、常陸国府跡や看板建築などが残る石岡の旧市街を舞台に行われる。十六菊花紋をあしらった大神輿をはじめ、石岡囃子を奏でる山車12台、幌獅子32台が町中を練り歩く。毎年50万人以上が訪れ、2025年は3日間で53.1万人を集めた。
今年の年番は「森木町」
例大祭では、常陸國總社宮の氏子36町のうち15町が毎年交代で「年番町」を務め、祭神を迎える仮殿を設ける。
2026年の年番は「森木町」。仮殿前には大神輿をはじめ、30を超える幌獅子、12台の山車、祭礼で唯一の「ささら」が集結する予定だ。森木町の菅原道真を題材とする山車や、「も」の字を描いた幌獅子に加え、新たに有形民俗文化財に指定された「森木町の踊り屋台」も展示する。
常陸國總社宮は、約1300年前に置かれた常陸国府の国衙に隣接して創建された「総社」。周辺には国史跡「常陸国府跡」もあり、祭礼と合わせて石岡の歴史文化に触れられる。
山車や獅子を間近で見る桟敷席
今年は、御幸通り沿いに特別観覧席「桟敷席」を設置する。山車や幌獅子を間近で観覧できるほか、解説員が祭礼の歴史や見どころを紹介する。時間は1日4回で、午後1時、3時、5時、7時から各1時間45分。各回48席限定で、料金は前売り4400円、当日5000円。石岡市観光協会の公式オンラインストアで予約を受け付ける。
19日の神幸祭では午後2時に供奉行列が常陸國總社宮を出発。20日は幌獅子大行列や山車大行列、21日の還幸祭では供奉行列や年番引き継ぎが行われる予定で、時間帯に合わせた桟敷席利用も案内している。
救護所設置、暑さ対策でうちわ配布
多くの来場者を見込むことから、安全対策も強化する。期間中は警備本部内に救護所を設置し、午後1時~9時まで対応する。暑さ対策として、同時間帯にうちわを無料配布する。いずれも祭りを安全・快適に楽しんでもらうための取り組みで、うちわはなくなり次第終了となる。
石岡市中心部では午後1時~9時ごろまで大規模な交通規制を実施するため、主催者は公共交通機関の利用を呼び掛けている。自家用車を利用する場合は、事前に臨時駐車場などの情報を確認するよう求めている。