学び・つながる観光産業メディア

ダイブ、地方移住に前向き8割超 リゾートバイトは「お試し」に有効94%

コメント

観光施設向け人材サービスを手掛けるダイブ(東京都新宿区)は8月20日、リゾートバイト専門求人サイト「リゾートバイトダイブ」登録者を対象とした地方移住に関する意識調査の結果を公表した。将来の地方移住に前向きな回答は80.9%に上り、リゾートバイトを「お試し移住」に役立つとした人は94.3%を占めた。働きながら地域で暮らす体験が、移住先を見極める入口となる可能性を示した。

調査は7月28日〜8月3日、リゾートバイト経験者と未経験者を含む全国の男女を対象にGoogleフォームで実施した。移住への関心や希望する地域像、移住先に求める条件、リゾートバイトの有用性を尋ね、有効回答数は2,138人だった。

移住関心層80.9%、12.5%は準備段階

地方移住への関心について、「将来的な選択肢として、とても関心がある」は34.3%、「少し関心がある」は34.1%だった。「すでに具体的に検討・準備している」の12.5%を合わせると、移住に前向きな層は80.9%となった。

一方、「あまり関心はない」は14.3%、「まったく関心はない」は4.8%で、消極的な回答は計19.1%にとどまった。移住を直ちに実行する段階にない人を含め、多くの回答者が将来の選択肢として地方での暮らしを意識している。

自然への憧れと生活基盤をともに重視

住んでみたい地域の特徴では、「海や山などの雄大な自然に囲まれた地域」が31.4%で最多だった。「生活に便利なスーパーや商業施設が揃う地方都市」が19.9%、「有名な温泉がある歴史的な観光地」が19.8%、「離島など非日常を味わえる地域」が12.1%で続いた。

移住先に求める条件は、「家賃や物価が安く、固定費が抑えられること」が52.9%で最も多く、「スーパーやコンビニ、病院など日常生活に必要な最低限の環境があること」が47.8%となった。自然や非日常への関心に加え、住居費や日々の利便性といった現実的な生活基盤も判断材料になっている。

「本格的な移住の前にまずは『お試し』で住める環境があること」を挙げた人も29.3%に上った。年齢別では、家賃・物価の安さを30代が最も重視した一方、生活利便環境とお試し居住は年齢が上がるほど重視度が高まり、特に40代と50代で目立った。

94.3%が「お試し移住」に有用と回答

リゾートバイトがお試し移住に役立つかを尋ねたところ、「非常に役立つと思う」が56.2%、「まあ役立つと思う」が38.1%で、肯定的な回答は計94.3%に達した。「あまり役立たない」は3.1%、「まったく役立たない」は0.5%だった。

リゾートバイトは、全国の観光地にあるホテルや旅館、テーマパーク、スキー場などで住み込みで働く仕事だ。勤務期間は3カ月程度が一般的で、寮費や水道光熱費が無料の求人や、食事付きの案件もある。収入を得ながら一定期間地域で生活し、生活環境や物価、地域との距離感を確かめられる点が、お試し移住として評価された。

観光地の人手不足と地域との接点づくりへ

ダイブは、全国47都道府県の累計5,900施設以上の観光施設と人材取引の実績を持ち、年間1万4,555人の観光従事者を創出している。観光施設の人手不足を支える人材サービスを、地域で働き暮らす体験の機会としても位置付ける。

同社は、移住先の情報を集めるだけでは把握しにくい生活環境や地域との関わりを、リゾートバイトを通じて低リスクで確かめられるとしている。観光地への労働力供給に加え、地方での暮らしに関心を持つ人と地域の継続的な接点を生み出す仕組みとしての活用を見込む。

/
/

会員登録をして記事にコメントをしてみましょう

おすすめ記事

/
/
/
/
/