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Trip.com、欧州クルーズ販売大手e-hoiの過半数株式を取得 AI・航空・ホテルとの連携に可能性

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Trip.com Groupは、欧州でクルーズ販売を展開するe-hoi GmbHの過半数株式を取得した。取引は2026年9月4日に完了した。取得額などの条件は非公表。e-hoiはTrip.com Group傘下でも独立した運営を継続し、既存ブランドや拠点、従業員、経営体制を維持する。創業者兼CEOのDetlev Schäferjohann氏も株主として残り、Nicolay Merktマネージングディレクターとともに経営を続ける。

e-hoiは2003年設立、フランクフルトに本拠を置くクルーズ専門のOTA兼旅行会社。ドイツ、オーストリア、オランダ、スイス、スペイン、ベルギー、ポルトガル、フランスの8市場で計10ブランドを展開する。海洋クルーズとリバークルーズの販売に加え、船会社を横断した価格比較、自社システムを活用した航空券のダイナミックパッケージ、旅行商品の造成やチャーター事業も手掛ける。同社によると、オンライン予約比率は業界平均を大きく上回るという。

今回の資本参加では、e-hoiが蓄積してきた欧州クルーズ市場の販売ノウハウと、Trip.com Groupのグローバルな顧客基盤、テクノロジー、AI、航空・ホテルの商品力を組み合わせる。両社は今後、商品開発やサービス、デジタル上の顧客体験などで連携の可能性を探るとしている。一方、当面は既存の予約、サービス、取引先との関係や業務プロセスに変更はない。

e-hoiはクルーズ商品の高付加価値化にも動いている。2026年5月には、ラグジュアリー・エクスペディションクルーズに特化した新ブランド「Finest Cruise Moments」を立ち上げ、ドイツ、スイス、オランダ、ベルギー、スペイン、ポルトガルで展開を開始した。専門コンサルタントによる個別相談や、クルーズに航空券、前後泊などを組み合わせる商品造成を特徴としている。

背景には世界的なクルーズ市場の拡大がある。国際クルーズライン協会(CLIA)によると、2025年の世界の海洋クルーズ乗客数は過去最高の3720万人となり、前年比7.5%増加した。

Trip.com Groupにとって今回の案件は、成長が続くクルーズ分野で、欧州の専門販売会社が持つ商品、販売チャネル、システム、顧客接点をグループに取り込む動きと位置付けられる。航空、ホテルなどに比べ、商品選択や前後の移動を含む旅程設計が複雑になりやすいクルーズで、専門事業者のノウハウと大手旅行プラットフォームのテクノロジーをどのように融合していくかが今後の焦点となりそうだ。

情報提供 トラベルビジョン(https://www.travelvision.jp/

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