国土交通省は11月2日、2026年秋の褒章受章者を発表した。国交省関係では、藍綬褒章2人、黄綬褒章86人、緑綬褒章2人・7団体の計90人・7団体が受章する。秋の褒章受章者は、10月20日の閣議で決定。11月3日付で発令される。
褒章は、公共の利益への貢献や長年にわたる業務への精励、社会奉仕活動などをたたえるもの。国交省関係では、不動産・建設、都市、道路、住宅、鉄道、物流・自動車、海事、港湾、航空、観光など幅広い分野から受章者が選ばれた。黄綬褒章は「業務に精励して衆民の模範である者」、藍綬褒章は「公衆の利益を興し成績顕著なる者又は公同の事務に尽力した者」、緑綬褒章は社会奉仕活動に顕著な功績があった人や団体を対象としている。
観光庁関係ではホテル・旅館業の5人が黄綬褒章
観光庁関係では、ホテルや旅館、調理業務などに長年携わってきた5人が黄綬褒章を受章する。
元リーガロイヤルホテル(大阪)営業推進部宴会予約課課長代理の有馬弘一氏、倉敷国際ホテル料飲部料飲課エキスパートの馬越鉃也氏、元指宿白水館取締役会長の下竹原和尚氏、元リーガロイヤルホテル広島「鉄板焼なにわ」調理支配人の趙昭二氏、元パレスホテルレストラン部部長の三浦弘行氏が選ばれた。
有馬氏、馬越氏、三浦氏はホテル業務、下竹原氏は旅館業、趙氏は調理業務での業務精励が評価された。宿泊施設の運営や料飲、調理など、観光産業の現場を長年支えてきた人材が名を連ねた。
タクシー・バスなど地域交通の担い手も受章
物流・自動車局関係では、タクシーやバス、トラック、自動車整備、倉庫業などから受章者が選ばれた。
タクシー・ハイヤー関係では、士別ハイヤー代表取締役で元北海道ハイヤー協会常任理事の佐藤元信氏が黄綬褒章を受章。日本自動車交通代表取締役で東京ハイヤー・タクシー協会常任理事の村澤儀雄氏も、自動車運送業での業務精励により黄綬褒章に選ばれた。
バス運転士では、遠州鉄道の河合侯雄氏、京浜急行バスの岸俊貴氏、長崎自動車の田添信也氏、西武バスの山中勝男氏が受章する。いずれも長年にわたり自動車運転業務に精励したことが評価された。
自動車運送事業の振興に尽力した丸石運送代表取締役社長で元沖縄県トラック協会会長の佐次田朗氏は藍綬褒章を受章する。このほか、自動車整備やトラック輸送、倉庫業など、物流と地域交通を支える幅広い分野から受章者が選ばれている。
航空分野ではパイロットや整備、客室業務など
航空局関係では8人が黄綬褒章に選ばれた。全日本空輸フライトオペレーションセンターB777部訓練課教官の岩本恭之氏と、エアージャパン常務取締役の金井田陽介氏は航空機操縦業務で受章する。
航空機整備業務では、川崎重工業航空宇宙システムカンパニーの木谷亮氏、三菱重工航空エンジンの河野洋祐氏、日本貨物航空の中井博久氏、元全日本空輸整備センター教育訓練部部長の細見光徳氏が選ばれた。
また、全日本空輸東京空港支店品質管理部マネジャーの常松信壯氏は航空運航管理業務、元日本航空海外基地客室乗員部部長の松井祐子氏は航空機客室業務で受章する。航空輸送を支える操縦、整備、運航管理、客室サービスなど、それぞれの現場での長年の業務精励が評価された。
海運・港湾分野でも長年の功績を評価
海事局関係では、昭和日タン代表取締役社長で元全国内航タンカー海運組合会長の筒井健司氏が、海運事業振興への功績により藍綬褒章を受章する。
黄綬褒章には、JRCS代表取締役会長兼社長の近藤高一郎氏、島田燈器工業代表取締役社長の島田雅司氏、東京湾水先区水先人会の水先人・冷水雄一氏、深鉄工所取締役社長の山倉深氏が選ばれた。造船関連業や水先業務など、海上交通を支える専門分野での功績が評価された。
港湾局関係でも、港湾建設業や港湾運送業に携わる9人が黄綬褒章を受章する。辰巳商会代表取締役会長で元日本港運協会副会長の溝江輝美氏をはじめ、各地の港湾整備や物流を担ってきた関係者が名を連ねた。
緑綬褒章では道路や鉄道沿線の美化活動も
緑綬褒章では、道路や公共空間の環境美化に長年取り組んできた個人・団体も選ばれた。
道路局関係では、環境美化奉仕者の長野光子氏、橋口英文氏のほか、「海・花街道物語」推進委員会、道路美化ボランティア会、NPO法人セトラひろしま地域環境プロジェクトが受章する。鉄道局関係では、環境美化奉仕団体として仙北市商工会女性部が緑綬褒章を受章する。
11月18日に国交省で伝達式
今回の受章者への伝達式は、11月18日午前11時20分から、東京・霞が関の国土交通省10階共用大会議室で行われる。