JR北海道は5月14日、鹿や熊による列車運行への影響件数を公表した。2025年度の鹿衝突件数は3478件となり、これまで最多だった2023年度の3145件を上回って過去最多を更新した。熊の発見・衝突件数も76件で過去最多となった。
鹿衝突件数は2024年度に2770件まで減少したものの、2025年度は再び増加に転じた。本社エリアが1072件、釧路エリアが1192件、旭川エリアが1077件、函館エリアが137件と、全道的に増加傾向がみられた。特に釧路エリアは全エリアで最多となった。
熊については、列車との衝突だけでなく、線路付近での発見による徐行や停止も含めた件数が76件となり、衝突件数も57件と過去最多を更新した。JR北海道は、熊の処理や安全確認のため、ハンターや専用機材の手配が必要になる場合があり、大幅な遅れや運休が発生することがあるとして理解を求めている。
北海道では広大な自然環境の中を鉄道路線が走っており、野生動物との接触は長年の課題となっている。特に道東や道北エリアでは鹿の生息数増加が指摘されており、鉄道輸送への影響も深刻化している。