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地方民鉄56社で「ふるさと鉄道の旅」無料配布中

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日本民営鉄道協会は、加盟する地方民鉄56社の沿線観光や鉄道そのものの魅力を紹介するガイドブック「地方民鉄 旅ガイド~ふるさと鉄道の旅~」2026年度版を発行した。全国の地方民鉄の駅や鉄道博物館などで無料配布している。

ガイドブックはB5判、オールカラー76ページで3万部を発行。地方民鉄各社の沿線の見どころをはじめ、観光、グルメ情報などを掲載している。2008年度の初版刊行以来、毎年内容を改訂している。

今年度版の巻頭特集は「レトロを訪ねる民鉄の旅」。古い車両だけでなく、駅舎や沿線に残る鉄道風景にも目を向け、地方鉄道ならではの「懐かしさ」を紹介している。

車両では、2028年1月の引退が決まっている箱根登山電車100形を取り上げた。1919(大正8)年に誕生し、100年以上にわたり走り続けてきた車両で、木製の内装や荷棚、山道を走る際のモーター音などに昭和の面影を残す。このほか、1929年製の一畑電車デニハ50形、伊豆箱根鉄道のED31形、広島電鉄の昭和期の車両なども紹介している。

駅舎にもスポットを当てた。叡山電鉄の八瀬比叡山口駅は1925(大正14)年建設で、ヨーロッパの主要駅に見られるドーム構造を持つ。和歌山電鐵の伊太祈曽駅では、石積みのホームや古いレールを利用した上屋などが1916(大正5)年の開業当時から使われているという。2028年に全線運行休止が発表されている弘南鉄道大鰐線の中央弘前駅も「記憶に残しておきたい駅舎」として紹介している。

もう一つの巻頭企画「ちょっと気になる民鉄ベスト3」では、鉄道ファン以外でも楽しめる切り口で地方民鉄をランキングした。急カーブ部門の1位は豊橋鉄道東田本線の井原―運動公園前で、カーブの半径はわずか11メートル。2位は江ノ島電鉄、3位は箱根登山電車となった。

急勾配では、大井川鐵道井川線のアプトいちしろ―長島ダム間が90パーミルで1位。ラックレールに歯車をかみ合わせて上る日本唯一のアプト式区間として紹介している。2位は箱根登山電車の80パーミル、3位は神戸電鉄と叡山電鉄の50パーミルだった。

「長い駅名」のランキングも掲載。1位は富山地方鉄道の「トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)」で、表記25文字、読み32文字。岡山電気軌道の「西大寺町・岡山芸術創造劇場ハレノワ前」、京福電気鉄道の「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前」が続く。

本編では東北から九州まで地方民鉄56社を個別に掲載するほか、「地方民鉄フォトコンテスト2025」の入賞作品も紹介している。

冊子は加盟地方民鉄56社の駅のほか、地下鉄博物館、東武博物館、京王れーるランド、京急ミュージアム、ロマンスカーミュージアムなどで配布。日本民営鉄道協会のホームページからデータ版を閲覧でき、英語、韓国語、中国語など9言語にも対応している。

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