JALとフランスの航空機整備用ドローンメーカーDonecleは、完全自動飛行するドローンを使った航空機の外観検査の検証を始めた。
航空機メーカーの整備マニュアルで使用が認められたドローンによる検証は国内初で、整備士の高所作業を減らし、検査時間の短縮や安全性の向上につなげる。
航空機の外観検査は、整備士が大型の機体を目視で確認するため時間がかかり、高所での作業も必要になる。JALは6月末から実機を使い、整備士による目視検査とドローンが撮影した画像を比較して、検査に利用できるか検証している。
使用するのはDonecleの「Iris GVI」で、障害物を検知して機体に接触せずに自動飛行する。操作者の技量に左右されず一定の基準で高解像度画像を撮影でき、画像解析によって不具合箇所の位置や大きさなども確認できる。機体は幅、長さとも855ミリ、重量3.7キロ。
現在はJALの格納庫内で実証している。将来は、飛行中に雷を受けた機体の検査を迅速化して運航遅延を抑えるほか、機体の塗装状態を継続的に確認する用途などへの活用も検討する。
JALは8月には、プログラム制御機能を備えたスウェーデン・Aerowash製の機体洗浄ロボット「AW3」を国内航空会社で初めて成田空港に導入した。機種ごとに登録したデータに基づいてロボットアームが主翼や尾翼などへ自動で接近し、作業員がリモコンで最終調整する。メーカー値では、従来の手作業に比べて洗浄時間を最大40%、使用水量を最大50%削減できる。2026年内の本格運用を予定している。