静岡市の特別史跡「登呂遺跡」で10月4日から、復元水田で育てた赤米を石包丁で刈り取る「赤米収穫体験」が行われる。約2000年前の弥生時代の水田跡が発見された遺跡で、当時の稲作を実際に体験できる。
収穫するのは、5、6月に登呂遺跡の復元水田に手植えした赤米。参加者は水田に入り、弥生時代に稲穂を摘み取るのに使われた石包丁を使って収穫する。10月4、11、12、17、18、25日の6日間、午前10時~午後3時に実施する。参加費は1人100円で、予約は不要。
登呂遺跡は1943年、軍需工場の建設中に発見された。戦後の発掘調査では12軒の住居、2棟の倉庫、水田跡などが確認され、弥生時代の集落と稲作の姿を具体的に明らかにした。戦後間もない1947年からは、考古学や人類学、地質学など各分野の研究者による学際的な発掘調査が行われた。
1951年には全国に先駆けて住居を復元した。遺跡に古代の建物を復元して往時の暮らしを伝える取り組みの先駆けとなり、その後の各地の史跡整備にも影響を与えた。1952年には、日本の稲作文化を初めて実証し、戦後考古学の先駆けとなった遺跡として、弥生時代の遺跡では初めて国の特別史跡に指定された。
秋にはこのほか、10月10、11日に「第64回登呂まつり」を開き、火起こし体験や古代米の試食などを行う。18日夜には復元住居や高床倉庫をライトアップし、登呂博物館を夜間開館する。