庄内交通とジョルダンは8月17日、庄内交通が運行するバス路線で、乗り物の魅力を楽しむコレクションカードを活用したバス利用促進の実証実験を始めた。対象路線の利用者へ、乗務員がオリジナルのバスコレクションカードを手渡しで配布する。乗務員がその場で手渡す車内配布形式は全国初の取り組みだという(庄内交通調べ)。
「バスに乗るとカードがもらえる」新たな体験
本実証は、ジョルダンが開始する「のってみるPROJECT」の第一弾として実施する。「バスに乗るとカードがもらえる」という新たな体験を通じて、公共交通を利用するきっかけづくりや沿線地域への関心向上につながる可能性を検証する。
コレクションカードという身近で楽しめるコンテンツを活用し、「カードを集めるために乗る」「知らなかった路線や地域を知る」といった行動の変化を通じて、バス利用の新たな人口を創出するとともに、公共交通の利用促進や地域の魅力発信の効果を検証する。
背景には、人口減少や生活スタイルの変化により、地方公共交通を取り巻く環境が大きく変化していることがある。地域住民の移動手段としてバスを維持していくためには、これまで利用機会が少なかった人にも「乗ってみたい」と感じてもらう新たなきっかけづくりが求められている。
全7種類5,000枚、乗務員への申告で入手
実証期間は8月17日から9月27日まで。配布するカードは全7種類で、総配布枚数は5,000枚限定となり、予定枚数に達し次第終了する。カードは中身が見えない封入袋に入れた状態でランダムに配布され、種類を選ぶことはできない。配布は1回の乗車につき1人1枚まで。
入手方法は対象路線により異なる。鶴岡・酒田〜三川線では、終点「イオンモール三川」での降車時に乗務員へ申告することで入手できる。仙台〜鶴岡・酒田の高速バスでは、「仙台駅前」での乗車時に乗務員へ申告する。いずれもバス降車後・出発後の申告には配布されない。
「乗ってみたい」気持ちから移動を生み出す
ジョルダンは、乗換案内をはじめとしたデジタルサービスを通じて移動の利便性向上に取り組んできた。一方で、移動の始まりには「行ってみたい」「乗ってみたい」という人の気持ちが重要だと考え、「のってみるPROJECT」を開始した。カードや地域コンテンツなど、人の興味や楽しさを生み出す仕掛けを通じて、新たな移動体験の創出を目指す。
庄内交通は、山形県庄内地域を中心に路線バスや高速バス、貸切バスの運行を通じて地域の暮らしや観光を支えている。本取り組みを通じて、バスを単なる移動手段としてだけでなく、地域との新たな接点や楽しみを生み出す存在として利用促進につなげていく。
本企画に関する問い合わせは、庄内交通乗合バス事業部(TEL0235-22-2600)へ。