JTBは、2025年の日本人海外旅行市場をまとめた「JTB 海外旅行レポート2026」を発行した。2025年の海外旅行者数は1473万2000人で、前年比13.3%増加したものの、2019年の73.4%にとどまった。海外旅行の回復が続く一方、コロナ禍前の水準には戻っていない。
年代別では20代女性の海外旅行需要が目立つ。2025年の人口に対する海外旅行者数の割合「出国率」は全体で12.0%だったのに対し、20代女性は34.0%と他の性・年代を大きく上回った。特に20代後半女性の出国者数は2019年とほぼ同数まで回復している。
一方、20~50代男性の出国者数は伸び悩んでいる。ただ、30歳未満の男性では、旅行費用の上昇に対応しながら海外旅行に出かける傾向もみられた。2026年の海外旅行志向調査では、「行程を短くする」「同じ旅行先で安く行ける日程を探す」「予算内の海外旅行先を選ぶ」といった方法で旅行計画を変更する割合が、他の層より高かった。全体でも女性より男性、年代が高い層より若い層ほど、旅行費用の高騰に合わせて旅行計画を変更する傾向がみられた。
JTB海外旅行レポートは、JTB総合研究所が独自のアンケート調査や関係機関の統計資料をもとに、日本人海外旅行市場の構造や動向を分析したもので、1988年から発行している。今回が39回目。