とこなめ観光協会は11月1日から、公開中の映画「白鳥とコウモリ」のロケ地を巡るデジタルスタンプラリーを愛知県常滑市で開催する。地方創生を推進するLocal Bridge(福岡県福岡市)と共創し、AIおでかけアプリ「ろかとらべる」を活用した観光DXの実証実験として実施。映画の世界観に浸りながら市内の周遊を促進し、取得した人流データを今後の観光施策に活用する。
全11カ所のロケ地をGPSでチェックイン
常滑市は、東野圭吾さんの原作によるサスペンス映画「白鳥とコウモリ」の重要な舞台として、市内各所で撮影が行われた。レンガの煙突が立ち並ぶ「やきもの散歩道」や、夕暮れに染まる港町など、劇中のミステリアスでエモーショナルな風景がスクリーンに映し出されている。
スタンプラリーでは、主人公の2人が真実を追って歩いた常滑駅やでんでん坂、登窯など全11カ所のロケ地をピックアップ。アプリ「ろかとらべる」のマップを片手に現地を訪れ、GPS機能でチェックインすることでスタンプを獲得できる。子連れファミリーだけでなく、映画ファンやミステリー作品が好きな大人層に向けて、常滑のレトロな街並みを楽しむ聖地巡礼を提案する。
スタンプを集めて常滑焼などの景品を
ロケ地を巡ってスタンプを集めた人を対象に、常滑ならではの豪華賞品が当たるプレゼントキャンペーンを実施する。スタンプ5個達成で常滑特選グルメ3,000円分の詰め合わせ(抽選で3人)、10個達成で常滑焼の「黒の招き猫」(抽選で1人)が当たる。常滑市は日本一の生産量を誇る「招き猫の街」としても知られ、黒い招き猫は古くから魔除けや厄除けの守り神として大切にされてきた。
周遊行動データを観光戦略に活用
同実証実験では、Local Bridgeが開発する観光DXプラットフォーム「ろかとらべる」を導入する。参加者の「どこに、どれだけ滞在したか」「どの順番で回遊したか」といった周遊行動データを、匿名化された状態で自治体へ提供する機能を持つ。これにより、とこなめ観光協会は、イベントを実施して終わるのではなく、次年度以降の観光戦略に向けた「データ資産」を蓄積できる。
実施期間は11月1日から12月31日まで。参加は無料で、アプリ「ろかとらべる」をダウンロードし、現地でGPSチェックインする。主催はとこなめ観光協会で、システムはLocal Bridgeが提供する。Local Bridgeは「『点』の観光を、『線』の周遊・滞在へ」を掲げ、AI旅程生成とスタンプラリーで地域をつなぐ観光DXプラットフォームを展開するスタートアップだ。