阪急電鉄と阪神電気鉄道は、findが提供する「落とし物クラウドfind」を導入する。阪神は11月10日、阪急は同19日にサービスを開始。駅や列車内の忘れ物について、日本語、英語、中国語(簡体字)、韓国語の4言語に対応したチャットで問い合わせを可能にする。
複数の交通事業者や施設にまたがる忘れ物をまとめて照会する「横断検索機能」にも対応する。11月19日以降は、阪急・阪神の両路線に加え、阪急阪神不動産が所有または管理し、同サービスを導入している商業施設やオフィスビル15施設も同時に検索できる。
年間約36万件の忘れ物、登録・検索の負担を軽減
両社が取り扱う忘れ物は、合計で年間約36万件に上る。発見場所や日時、品物の特徴などをもとに照会する必要があり、情報の登録や検索に時間がかかることが課題となっていた。
また、乗り換えや複数路線の利用により、どこで紛失したか分からず、問い合わせ先の判断に困るケースもある。AIを活用して忘れ物情報の登録・検索・照会を支援し、利用者の探す負担と現場の業務負担の軽減を図る。
アプリ不要、24時間受付で訪日客にも対応
チャットサービス「find chat」は、パソコンやスマートフォンから各社公式サイトの「お忘れ物」ページにアクセスして利用する。アプリのインストールは不要で、メールアドレスによる認証後、ブラウザー上で問い合わせできる。
受付は24時間、対応時間は午前9時から午後9時まで。午後9時以降の新規問い合わせには、翌朝9時以降に順次回答する。多言語対応により、日本語での問い合わせが難しい訪日旅行者などにも対応する。
JR西日本や梅田の商業施設などとも横断検索
横断検索では、利用者がチャットで紛失した可能性のある施設を選ぶと、オペレーターがまとめて検索し、回答する。事業者ごとに問い合わせる手間を減らし、発見までの時間短縮や返却率の向上につなげることを目指す。
対象には、HEP FIVE、ハービスOSAKA・ハービスENT、阪急三番街、阪急西宮ガーデンズなどが含まれる。このほか、JR西日本の駅・列車内や、ルクア大阪、天王寺ミオ、大丸梅田店、大阪高島屋、京都高島屋S.C.など、横断検索に参画する事業者・施設の忘れ物も照会できる。