角川アスキー総合研究所はこのほど、リサーチプラットフォーム「ドコニーク」で定期調査企画「ドコニーク・モビリティ・リサーチ」を開始した。初回テーマとして「避暑旅」に関する調査を実施した結果、旅行先として北海道や信州・甲信エリアに高い関心が集まる一方、居住地から訪れやすい近隣の避暑地も支持されていることが分かった。夏の旅行先選びでは、全国的に知られる定番避暑地と、近場で涼を求める旅行に関心が分かれる傾向がうかがえる。
旅行・レジャーの行動変化を定期的に調査
「ドコニーク」は、約10万人のフォロワーを持つ公式Xアカウントを起点に、生活者の移動や旅行、レジャーに関する関心と行動のきっかけを捉えるリサーチプラットフォーム。
毎月実施するフォロワーアンケートやXのトレンド解析、角川アスキー総合研究所が蓄積してきた各種データを組み合わせ、観光・レジャー事業者や自治体、地域プロモーションに関わる企業・団体に向けて、生活者の行動変化や地域誘客のヒントを発信する。
初回調査では、移動や運転、旅行に関する話題への感度が高い層を「モビリティ先進層」と定義。ドコニーク公式Xのフォロワーを対象に、猛暑が続く夏の旅行行動について尋ねた。調査は2026年6月9日から21日までオンラインで実施し、全国の1336人から回答を得た。
避暑旅の行き先は北海道が63.6%で最多
猛暑を避ける旅行先として関心のあるエリアを尋ねたところ、「北海道」が63.6%で最も多く、「信州・甲信エリア」が49.0%で続いた。
信州・甲信エリアには軽井沢、上高地、八ヶ岳などが含まれる。北海道は涼しい気候や雄大な自然、信州・甲信エリアは高原や山岳地域の景観などが想起される、代表的な避暑旅行先として高い支持を集めた。一方、回答者の居住地方別に見ると、全国的に知名度の高い避暑地だけでなく、それぞれの地域からアクセスしやすい近隣の避暑地も上位に入った。
調査結果からは、北海道や軽井沢などの定番避暑地へ足を延ばす旅行と、移動負担を抑えながら近場で涼を求める旅行の双方に関心が向いていることがうかがえる。
「とっておきの避暑地」は軽井沢が最多
自由回答で「とっておきの避暑地」を尋ねたところ、「軽井沢」が25.0%で最も多かった。次いで「北海道」が19.0%、「上高地」が5.0%となった。北海道と回答した人の中には、函館や釧路など道内の具体的な都市や地域を想定しているケースもあり、広域エリアとしての北海道と、個別の観光地のイメージが並んで挙げられる結果となった。
回答数は限られるものの、千葉県の勝浦、栃木県の那須や日光、東北の蔵王、兵庫県の六甲、熊本県の阿蘇など、地域ごとに特色を持つ避暑地も挙がった。
同社は、全国的に知られる避暑地に加え、各地域から訪れやすく、涼しさや自然環境を備えた場所にも、夏の旅行需要を取り込む余地があるとみている。
「涼しさ」と「混雑の少なさ」を重視
暑い時期の旅行で重視するポイントでは、「涼しさ」が最も多く、「食事・グルメ」「混雑の少なさ」が続いた。夏の外出や旅行で困っていることとしては、「暑さ」と「人混み」が上位に挙がった。旅行先の魅力や楽しさに加え、現地で快適に過ごせるかどうかが、夏の旅行先を決める重要な基準になっていることが分かった。
旅行日数は「1泊2日」と「2泊3日」が中心で、両者を合わせると全体の約75%を占めた。旅行予算は主に3万円以上10万円未満に分布した。家族と自家用車で移動し、1~2泊で避暑地を訪れるコンパクトな旅行スタイルが主流となっていることも示された。
調査結果の詳細や考察をまとめた完全版レポートは、「ドコニーク」の公式サイトで公開している。